皆さんは貸株制度を活用していますか?
大きな証券会社ではすでにメジャーな制度となっている貸株制度ですが、ついに松井証券でも開始することになったようです。
でも松井証券って預株制度というものがあったんです。
その預株制度を廃止して貸株制度に移行するんです。
個人的に預株制度はいい制度だなと感じていたので廃止は残念ですが、貸株制度でも松井証券ならではのメリットもありそうなので期待したいですね!
貸株制度を簡単に説明
貸株制度は簡単に言うと、保有している株式やETFなどを証券会社に貸し出す代わりに、証券会社が定めた金利をいただける制度です。
手数料もかかりませんし、貸し出した株式等の売却も自由にできます。
また最近は、貸株を権利日に自動的に返却されるように設定できる証券会社もあります。
この設定ができることで、配当金や優待をしっかりもらえることができます。
権利日に貸し出したままにしておくと、配当金の代わりに配当金相当額がもらえるわけですが、これは配当所得ではなく雑所得とみなされるため、場合によっては税制度上損をすることもありますので注意が必要ですね。
一方、株式等を貸し出している証券会社が倒産すると貸した株式等は帰って来ません。
また、貸株があるから機関に空売りされて株価が下がるんだなんて意見もあります。
…賛否ある制度なんですね。
終了した松井証券の預株制度とは
今まで松井証券が採用していた預株制度とは、貸株制度の弱点がない代わりに安定して金利がもらえない制度でした。
預株制度は証券会社に株式等を貸し出すのではなく、証券会社を経由して日本証券金融に貸し出していて、これの最大のメリットは松井証券が倒産しても預株で預けている株式等は戻ってくる(保全されている)というものでした。
ただ、逆日歩がつくような銘柄が一時的に貸し出されるので、常に金利がもらえるわけではなかったんですね。
ただ株式を保有して寝かせておくのは勿体無いから、安全第一で、ちょっとでも貸し出してお金が欲しいという欲張りさんにはちょうどいい制度でした。
なので預株制度の終了は残念な気持ちです。
松井証券ならではの貸株制度のメリットは
貸株制度については後発組になる松井証券は、最低金利を0.2%に設定してきました!
その他の証券会社の貸株最低金利が0.1%であることを考えると単純に2倍の金利です。
2倍は大きい!
最低金利が0.2%となると、長期で(と言っても1年以上)保有することを前提に貸株制度を利用するのであれば、貸株金利で売買手数料がペイできてしまうことも多くなると思いますよ!
今年中はキャンペーンのため、マザーズ・JASDAQ銘柄の貸株金利が2%に増額されています。
マザーズ・JASDAQ銘柄に実際どの程度の金利をつけるのか、来年以降注目です。
他の証券会社と同程度なら、最低金利が2倍の松井証券は魅力度がぐっと上がりますね!
ただ、注意点があります。
まず、松井証券は信用取引口座を開設すると貸株サービスが利用できなくなるようです。
また、貸株対象の銘柄が他の証券会社と比べて少ないです。
松井証券を利用するかどうかは、この辺りをどう捉えるかですね。

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