親会社と子会社が共に上場しているケースがよくありますが、親会社は子会社の株式を50%超持っているわけで、子会社の株価が上昇したら自然と親会社の株価も上昇しそうじゃないですか?
以前私はそう考えていて、「3245 ディア・ライフ」を保有していたことがあります。
「3245 ディア・ライフ」は「3461 パルマ」の親会社で、「3461 パルマ」の60%以上の株式を保有しています。
ちなみに親会社と子会社の関係ですが、基本的にはその企業の50%超の株式を所有している企業を親会社、所有されている企業を子会社と言います。
20%〜50%以下の株式保有の場合は関連会社となるんですね。
パルマを買えれば良かったが
「3461 パルマ」はトランクルームの販売や管理、滞納保証をしている企業で、毎年順調に成長している企業です。
当初私は「3461 パルマ」をチェックしたときに、おもしろい企業だと思いましたが、資金面から買うことが出来ませんでした。(とはいえ当時(といっても去年)は1株1,400円程度だったと思います。)
「3461 パルマ」は資金の都合で買えないので、親会社に目を付けたわけです。
親会社の「3245 ディア・ライフ」は投資用マンションの販売・管理を行っている会社で、個人的には魅力的ではなかったものの、子会社がこれから成長するだろうから、という理由で購入しました。
「3461 パルマ」の株価は順調に伸びたものの、親会社「3245 ディア・ライフ」の株価はさっぱり伸びませんでした。
株価は子会社の業績で決まるわけではない
当たり前のことですが、親会社の株価が子会社の業績によって左右されるわけではないんですよね。
当時の私はそんなこともわかっていませんでした。
業績のよい子会社がある場合は連結決算により親会社の業績もよく見えるものですが、株価が変動する理由は本当に様々あるわけです。
子会社の業績というのはその中の1つの変数にすぎないわけです。
そもそもこのケースの場合、親会社と子会社では事業規模が違いますね。
「3461 パルマ」の業績は親会社「3245 ディア・ライフ」の約10分の1です。
更に保有株式は60%程なので、単純に考えても、「3461 パルマ」の業績の6%程度しか「3245 ディア・ライフ」には影響しないんですよね。
もちろん6%でも影響はある程度ありますし、保有有価証券の価値が上がりますから資産面ではプラスになります。
やはり親会社自身の事業なり業績なりに魅力がないと親会社の株価は上がらないものなんですね。
子会社がよければ子会社を買おう
現在「3461 パルマ」の株価は1株2,200円程で、買いたい水準ではありません(し、また手の届かない位置に行ってしまいました…)。
ただ、勉強になったのは、「子会社が魅力的だからといって妥協して親会社の株を買うべきではない。」ということです。
子会社の株が欲しければちゃんと子会社の株を買うべきですね!
これからも勉強し続けます!
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