決算発表から1か月ほど経ちましたが、「3241 ウィル」の平成29年12月期決算発表を確認していきたいと思います。
なお、この「3241 ウィル」については既に保有株を全て売却しています。
また、決算発表後の2月26日に「余剰金の配当に関するお知らせ」が発表され、1株12.5円から1株13円に配当金が増えることになりました。
配当金が増えても損失確定額を満たすことができないのは残念ですが、配当金が増えるのは嬉しいですね!
ちなみに今の株価は決算発表前の水準まで戻っています。
今でも保有していたら利益が出ていたのになぁ、とも思いますが、これは株式投資をしていれば必ず経験する「株式あるある」ですね!
平成29年12月期の業績を確認!
まずは業績を確認します。
売上高は7%増の52億2,200万円、営業利益は6.3%減の6億3,000万円、経常利益は5.2%減の6億2,300万円、最終的な純利益は5.4%減の4億1,300万円となりました。
平成28年12月期の利益を越えられませんでした。
私は平成28年12月期の利益水準は超えてくるものと思っていましたので、減益になったことは結構ショックでした。
第4四半期だけで見ると、売上高は8.1%増の24億6,500万円だったわけですが、営業利益は1%減の3億8,000万円でした。
売上が利益に結びつかなかったのが痛いです。
ただ、これは仲介手数料の割引制度が多く利用されたためとも取れますし、中古住宅販売に力を注いだ結果、利益率が落ちたとも取れます。
売上高が伸びていることからも、成長鈍化とは言えないでしょう。
リフォーム事業も伸びているようですしね!
平成30年度12月期はどう?
今期の業績予想は次のように発表されています。
第2四半期予想は売上高が3.7%増の19億7,600万円、営業利益が5.3%減の2億400万円。
通期予想は売上高が8.6%増の56億7,400万円、営業利益が12,9%増の7億1,200万円となっています。
第2四半期では減益予想ながらも通期では12.9%もの増益を予想しているのは、第4四半期に開発分譲住宅の引き渡しがあるためとのことです。
開発分譲住宅の利益がほぼ確実にあるというのはプラスですね!
売って後悔?
減益になった決算発表にはショックを受けましたが、売上高は伸びていますし、決して悪い決算ではありませんでした。
また、今期は増益予想になっていますが、これもおおよその根拠がありそうです。
リフォーム事業もしっかりと成長していることからも、企業としてはまだまだ成長できる可能性も感じます。
なので、決算発表を受けて、慌てて売らなくてもよかったかなと感じました。
ただ、来年には消費税の増税があります。
消費税のかからない中古住宅の仲介をどれだけ成長させることができるかが重要かと思いますが、それでもこの会社は中古住宅に付随するリフォーム事業で利益を得たいと考えていますので、消費税増税は大きな問題です。
新築も増税前の駆け込み需要はあるでしょうか、増税後は厳しくなると思います。
そう考えると、次にこの銘柄を購入するのは不当に株価が下がった場合を除いて2020年以降になるかもしれません…
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