三菱UFJ国際投信のMAXISシリーズから3つのJリートETFが発売されています。
同じ会社からJリートETFが3つも発売するのは珍しいというか、平成30年11月現在、上場しているJリートETFは9つなので、3分の1がMAXISシリーズなんですね。
私もMAXISシリーズの1つである「1660 MAXIS高利回りJリート上場投信」を保有していますが、そもそも3つのETFの違いが何なのか特に調べもせず購入してきたので、今回は3つのMAXISシリーズのJリートETFを確認してみましょう。
先に表でまとめておきます。
1597 MAXIS Jリート上場投信 | 1660 MAXIS高利回りJリート上場投信 | 2517 MAXIS Jリート・コア上場投信 | |
分配金利回り(三菱UFJ国際投信資料より) | 4.04% | 4.47% | 3.98% |
対象指数 | 東証REIT指数 | 野村高利回りJリート指数 | 東証REIT Core指数 |
組み入れ銘柄数(平成30年10月末時点) | 61 | 39 | 26 |
全体に占める上位10銘柄の割合(平成30年10月末時点) | 45.62% | 44.18% | 39.34% |
信託報酬 | 0.27%以内(税込) | 0.27%以内(税込) | 0.27%以内(税込) |
MAXISシリーズのJリートETFは「1597 MAXIS Jリート上場投信」「1660 MAXIS高利回りJリート上場投信」「2517 MAXIS Jリート・コア上場投信」の3つがあります。
それぞれ信託報酬は0.27%以内(税込)で同じですが、連動を目指す指数や組み入れ銘柄が異なります。
3つ全部買えば毎月分配金が貰える幸せ
気になる分配金利回りですが、三菱UFJ国際投信の情報によると、それぞれの利回りは「1597 MAXIS Jリート上場投信」が4.04%、「1660 MAXIS高利回りJリート上場投信」が4.47%、「2517 MAXIS Jリート・コア上場投信」3.98%となっています。
JリートETFだけあって他の資産と比べると高い利回りになっていますね!
中でも「1660 MAXIS高利回りJリート上場投信」の分配金利回りは他の2つのETFと比べると高くなっています。(個人的にはそんな感じはしないのですが…)
それぞれのETFは分配金の支払い月が異なりますので、3つ全てのETFを購入すれば毎月分配金がもらえる仕組みになっているのも憎い設定です。

わからなければとりあえず買っておけばいい「1597 MAXIS Jリート上場投信」
「1597 MAXIS Jリート上場投信」は東証REIT指数への連動を目指すETFで、3つのETFの中で最もオーソドックスなETFと言っていいでしょう。
どれに投資するか迷ったらこれを選択すれば問題ないですね!
投資対象は全ての個別銘柄なので、平成30年10月31日時点での組み入れ銘柄数は61になっています。
上位10銘柄で全体の45%を超える比率になっていますが、それだけこれらの銘柄の時価総額が大きいということですね。
高利回りを期待するなら「1660 MAXIS高利回りJリート上場投信」
「1660 MAXIS高利回りJリート上場投信」は野村高利回りJリート指数への連動を目指すETFです。
保有している感想として、高利回りを謳っている割に分配金に高利回り感がないETFです。
投資対象は予想分配利回りの高い30〜40銘柄で、①上場から1年以上経過していること、②累計時価総額の上位98%の銘柄であること、③過去60日の平均売買代金の上位95%に含まれる銘柄であることが投資対象条件になります。
流動性の低い銘柄を排除した形になりますね。
平成30年10月31日時点で39銘柄が組み入れられており、その上位10銘柄は次のようになっています。
「1597 MAXIS Jリート上場投信」の上位1位2位の銘柄がありません!
時価総額1位の「8951 日本ビルファンド投資法人」と2位の「8952 ジャパンリアルエステイト投資法人」が含まれていないことはこのETFの大きな特徴と言えます。
また予想分配金利回り1位の「8963 インヴィンシブル投資法人」の保有比率が5位なのも、このETFならではですね!
時価総額3位の「3462 野村不動産マスターファンド投資法人」は予想利回りが4%以上ありるものの、予想利回り3%台の「8953 日本リテールファンド投資法人」などより保有比率が低くなっています。
予想分配金利回りが高い銘柄のウエイトが大きくなるように修正するようなので(年1回?)、次回の定期入れ替えで修正されそうですね。
選抜チーム好きには「2517 MAXIS Jリート・コア上場投信」
「2517 MAXIS Jリート・コア上場投信」は東証REIT Core指数に連動することを目指すETFです。
投資対象は直近1年間の売買代金の上位97%以内の銘柄で、更にその中で時価総額上位90%の銘柄が投資対象になります。
その結果、平成30年10月31日時点での組み入れ銘柄数は26と厳選されていまして、上位10銘柄は次のようになっています。
メジャーな投資法人の選抜チームみたいなもんですね。
特徴と言えるのかはわかりませんが、時価総額16位の「8963 インヴィンシブル投資法人」が投資対象外であることと、時価総額29位の「8956 プレミア投資法人」が投資対象で、なおかつ保有比率が一番高いというのは面白いですね。
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