トルコリラより一足先に下がり始めたニュージーランドドルのことも思い出してあげてください

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トルコリラの暴落が市場関係者界隈を騒がせていますが、トルコリラより1日早く落ち込んだのがニュージーランドドルです。

いっとき話題になったのですが、もう完全にトルコリラに話題を持っていかれています。

確かにトルコリラは暴落の幅が違いますし、世界への影響を考えると仕方がない部分も大きいですが、ニュージーランドドルだって約2年ぶりの72円台をつけているのですから、もっと話題になってもいいものです。

ニュー・ジーランド側としては面倒なバッシングを受けなくて済んだのである意味ラッキーかもしれませんが、ニュー・ジーランドドル保有者としては、今回の下落は結構しんどいです。

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ニュージーランドドルが下がった経緯とは

トルコリラ暴落の1日前、8月9日にニュージーランドドルの下落が起こりましたが、これはニュージーランド中央銀行の政策委員会の決定を受けてものもです。

政策金利は市場の予測どおり1.75%と据え置きになったのですが、同時に利上げは少なくとも2020年まではしないだろうとの声明を出したんですね。

ご存知のとおり、ニュージーランドドルはかつて高金利通貨と言われており、いまでもそのイメージは根強いです。

もちろんニュージーランドドルを買っている人の多くは、今でも金利を求めてのことです。

その高金利を強みとしていたニュージーランドドルですが、2年近く金利1.75%のままなんですね。

世界的に利上げを行う方向に流れ出した中で、ニュージーランドだって早ければ今年、遅くとも来年中には金利を上げるんじゃないかと予想(というか期待)されていた中で、利上げは2020年以降との声明が出されたので失望売りを受けてしまった訳です。

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本当に2020年まで利上げしないつもり?

すでにニュージーランドドルは米ドルの金利より低く、いまのままだとカナダドルの金利にも追いつかれてしまう可能性があり、高金利通貨として魅力が薄れつつあります。

そうなるとニュージーランドドルを売って、より金利が高く信頼できる米ドルなどを買おうという動きになってもおかしくありません。(現にニュージーランドドルは売られていますが)

ニュージーランドドルが売られると自国通貨安になりますので、輸出がしやすくなりますが、一方で輸入がヘビーになってきます。

ニュージーランドはTPPに加入し、ニュージーランドドル安に頼らなくても輸出は増えると想定されます。

そうなると、あえて通貨安にして輸入に多額の費用をかけるよりも、ある程度ニュージーランドドルの価値を高めておいた方がいい気がします。

もしかすると、案外早く利上げしてくるかもしれませんね。(今がニュージーランドドルの買い場になってくれるといいですね!)

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