どうなる?FXのレバレッジ規制。有識者会議に提出された資料がとっても勉強になる!

前回の記事(どうなる?FXのレバレッジ規制。有識者会議を開く目的は?)に引き続き店頭FXの有識者会議についての記事になります。

4月13日に4回目の有識者会議が開かれ、金融庁のホームページには各回の議事録と資料のデータが掲載されています。(4月29日時点で議事録は第1回のみ掲載されています)

資料は金融庁の事務局や店頭FX業者、銀行や大学教授などから提出されています。

ほとんどが実に丁寧に作られている資料ですが、法律事務所から提出された資料だけは「これ、いらんでしょ」と思わせるほどの出来でした。(会議では詳しく説明しているのかもしれません。)

では、勉強のため資料の中身を見て行きましょう!

なお、ストレステストや未カバーポジションについてなど難しいことは書きません!(読んでもわかりません!)

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FXの取引量は順調に増えている!

まずは事務局から提出された資料をご覧ください。

    

レバレッジ規制の強化やスイスフランショックを乗り越えて、取引量は大きく伸びています。

しかしこれだけ取引量が伸びているにも関わらず、世界では少ない部類に入るようで、1日当たりの取引量ではありますが、2017年は5位に下がっています。(下記の三菱UFJ銀行提出資料をご確認ください)

シンガポールと香港に抜かれてしまっていますね。

FXって実は儲かる!?

神戸大学大学院経済研究所から提出された資料によりますと、FX口座の大体半分くらいは資金が増えているようです。

私てっきりFXで儲かっているのは1割の人だけだと思っていましたよ!

これはなんとも夢のある資料ではありませんか!

私も勝ち組5割に入りたいものです。

ちなみに右側の資料は株式のものです。

アベノミクスと言われる2012年以降でも半分程度しかプラスリターンになっていないんですね。

これはなんとも意外でした。(もっとプラスになっている人がいると思っていました。)

高金利通貨が結構取引されているという事実

FXは資金9割が1時間以内に決済されると有識者会議資料にありましたが、GMOクリック証券では予想外に高金利通貨の取引額が多いことがわかります。(下記GMOクリック証券提出資料参考)

高金利通貨であるトルコリラですが、取引金額はそれなりにあったようです。(大体5%超くらい)

2016年の終わり頃からは、オーストラリアドルよりも取引金額が多くなっています。

また驚きなのが南アフリカランドの取引金額です。

2017年12月には約40%もの金額を占めています。

みんな何だかんだ言って高金利通貨が好きなんですね!

主要各国の最大レバレッジは?

事務局提供の資料には、各国の最大レバレッジを載せたものがありました。

下に記載しておりますが、韓国の最大レバレッジが10倍となっていますが、その他の国は日本の25倍より高くなっています。(主要通貨について)

イギリスはまだ下記の制度の実施を見合わせているようですが、取引経験で最大レバレッジを変えるという案は面白いですね。

アメリカ

主要通貨50倍・その他の通貨20倍

(主要通貨はスイスフラン、カナダドル、日本円、ユーロ、オーストラリアドル、ニュージーランドドル、スウェーデンクローナ、ノルウェークローナ、デンマーククローナ)

EU

主要通貨30倍・その他の通貨20倍

(主要通貨は米ドル、ユーロ、日本円、英ポンド、カナダドル、スイスフラン)

イギリス(制度案を掲載)

・取引経験1年未満

主要通貨25倍・その他の通貨20倍

・取引経験が1年以上

主要通貨50倍・その他の通貨40倍

(主要国未記載)

韓国

一律10倍

結局FXの最大レバレッジは下げるべきなのか

正確な数字は出ていませんでしたが、資料の中で「先物の方が未収金が多く発生している」とありました。

これは未収金件数も未収金金額も先物取引の方がFXよりも多いということです。

もしそうであるならば、FXよりも先に先物取引の規制を検討すべきではないか、との意見が出てきてもおかしくありませんよね。

資料を見る限り、店頭FX業者は年々減少してきており、体力のある業者が残ってきていることだと思います。

ストレステスト、ヒストリカルテストも概ね問題無いようにも思います。

そもそも、未収金を発生させないことが正しいわけでも無いと感じています。

銀行でも不良債権は出てきてしまうものです。

現状のレバレッジでも、金融庁が懸念するほどの悪影響が出るとも思えませんし、むしろ最大レバレッジが下がると私のようなスワップポイント派はリスクが高くなります。

GMOクリック証券の資料で高金利通貨の取引額が多いことがわかり、これはスワップポイント目当てであることは明らかです。

もちろん短期トレーダーも、最大レバレッジが下がることはリスクの増大を意味します。

対処法は今までよりレバレッジを下げることですが、それでは期待収益が減ってしまいます。

今回の有識者会議の資料を見ている限り、以前噂されていた最大レバレッジ10倍というのはやりすぎであると感じます。

国内の店頭FX業者を信じて、今までどおりのレバレッジで問題無いのでは無いでしょうか。

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