先週の木曜日に、1か月遅れで「7187 ジェイリース」が2019年3月期の第2四半期決算を発表し、それと同時に、上場時まで遡って決算を全て修正しました。
想像どおりというか、想像以上というか、とにかく残念な企業に様変わりしてしまうほどのインパクトがある決算数値になっていて、損切りするかこのまま保有し続けるか検討していました。
とはいえ、ここまで完全に過去の決算を訂正されてしまうと、訂正後の決算数値が正しいものなのか、それとも企業に都合の良い数字ていじられているのかがわからないものですから、訂正後の過年度決算数値も当てにできないと考えてしまう自分がいます。
どうしたものかな…
貸倒引当金を増やしたら利益が出ていなかったことが判明!
今回の決算数値の訂正は、貸倒引当金の訂正に係る各種数値の訂正です。
貸倒引当金を2016年度にまで遡って毎年度分訂正したため、2019年度3月期への影響が大きくなってるわけですが、これにより貸倒引当金の引当率は27.6%にまで上昇しています。(2019年度3月期第1四半期は7%台だったと記憶しています。)
過去に遡って貸倒引当金を増やしたわけですから、その分利益が減ってしまったんですね。
これがかなり大きな問題で、利益が減った結果、今まではかろうじてプラスだった利益余剰金がマイナスになってしまったんです。(利益余剰金がマイナスだったことが判明したとも言えますね。)
また自己資本比率も悲惨なことになっています。
今まではかろうじて20%台あったものが、13.4%にまで下がっていて、「これ、大丈夫なの?」と思わずにはいられない危険領域に達しています。
最初からこんなファンダメンタルを見せられていたら、投資したいと思わなかったでしょう。
ファンダメンタルの重要さを認識しました!
今回の件で勉強になったのは、ファンダメンタルがいかに重要かということですね。
他の会社と比較していれば、貸倒引当金や自己資本比率の低さに「ん?ちと怪しいな」なんて感じたかもしれませんし、また営業キャッシュフローを見れば、利益が出ていないとの判断ができたかもしれません。
何を言っても今更感がありますが、利益の伸びだけ見ていちゃ火傷じゃすまない大怪我をすることもあるということですね。
しっかりとPL、BS、そしてCFの3つを比較検討すべきでした。
で、損切りするかですが…
最初からこんなファンダを見せられていたら投資しなかったわけですが、個人的な癖として積極展開する企業が好きなのも事実なんですよね。
実際「7187 ジェイリース」は引き続き全国展開を行っていくという姿勢でして、ここは高評価です。
売り上げが伸びているのも魅力ですが、株主優待がクオカードなのは痛い思い出があるのでマイナス評価です。

正直なところ、損切りすべき案件であるとは思っているものの、このまま保有を続けながらこの企業の行く末を見たい気持ちもあります。
おそらく大分銀行がこの企業は潰させないと思いますので、その安心感も手伝って引き続き保有することを決めました。
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