去年に引き続きフリージア・マクロスから「日邦産業の買収防衛策への反対のお願い」について封書が届きました。
2019年にフリージア・マクロスから届いた封書について書いた記事はこちら
5月22日の日邦産業IRをみると、確かに今年の株主総会でも買収防衛策の継続について上程するみたいですね。
議決権行使書は6月5日に発送されたようでまた手元にはありませんが、今年はどうしようか思案中です。
フリージア・マクロスからの手紙の中身は?
昨年フリージア・マクロスから届いた手紙はなかなかパンチの効いた文面だったのを覚えています。
しかし今回は(読み物として)昨年ほど私の心に響かない内容です。
要約すると以下のとおりです。
- 2019年は買収防衛策に3分の1以上の反対票が入ったけど、商法の原則だと否決であるはずだ。(財産権の侵害だ)
- 過去1年間日邦産業の株価は上がらなかった。
その理由はフリージア・マクロスが買収防衛策により株を取得できなかったから。 - 日邦産業はかつて自ら取りやめた買収防衛策を、フリージア・マクロスが大株主になったとたん再導入した。
これはかつて買収防衛策を取りやめた際の理由と整合性がとれないし、株主軽視でもある。 - フリージア・マクロス会長の佐々木ベジがTOBした他の会社は業績が上がっている。
- フリージア・マクロスが日邦産業の経営に参画したら2年以内に成果を出す。
- 票読みしたいから議決権行使書をフリージア・マクロスに送ってほしい。
2020年は買収防衛策が否決されるのか
フリージア・マクロスが今年も日邦産業の買収防衛策に対して反対してくるのは、日邦産業の株式を保有している方なら予想は出来ていたと思います。
昨年の反対票は33.4%で買収防衛策は可決となりましたが、当時のフリージア・マクロスは日邦産業の株式保有率が10%以下でした。
今年は20%弱保有していることから、単純に反対票を10%追加できますので45%くらいまでは見込めそうです。
いい勝負になりそうです。
日邦産業の社員にも夢を見せる甘美なメッセージ
また手紙の中には、おそらく日邦産業の社員向けに書いたであろう内容があります。
フリージア・マクロスが経営に参画したとして、
- 現社員の給与は減らさない
- さらに働きに応じて報奨金を毎月支給する(即座に実施する)
この内容はかなり魅力的です。
私が日邦産業の社員で自社株を保有していたらぐらつきます。
少なくとも買収防衛策が否決され、フリージア・マクロスが経営に参画してきても否定的な感情は湧きませんし、なんならウェルカムです。
日邦産業の給与ってかなり低いですからね。
否決されたら株価は上昇する可能性大
さらに、フリージア・マクロスは手紙の中で「買収防衛策が否決された場合」として、日邦産業の株式を39%から45%ほど取得する意向を示しています。
買収防衛策が否決されれば確実に株価が上昇する内容ですね。
買収防衛策継続が否決される想定で、日邦産業を買い増しするのもアリですね。
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