以前の記事でも書きましたが、これから順次楽天証券に資産を移していく予定ですが、それに伴い先進国リートクラスの投資信託を再検討しています。
今投資している「たわらノーロード先進国リート」もいい投資信託ですし、このまま積み立てていくのでもいいんですが、もっといい投資信託があるのではないかと思って調べていました。
信託報酬が安いものがあればいいな、と思ってチェックして目に付いたのが「ひとくふう先進国リートファンド」です。
ひとくふうというくらいなので、なにかしらインデックスとは異なる運用スタイルなんでしょう。
気になってきました!
「ひとくふう先進国リートファンド」の基本情報
「ひとくふう先進国リートファンド」は比較的新しい投資信託で2016年11月30日に設定されました。
まだ1年経っていないんですね。
気になる信託報酬は0.324%(税込)で、「たわらノーロード先進国リート」の0.378%(税込)よりも若干安いんですよね!
購入手数料はかからず(ノーロード)、信託財産留保分もありません。
9月27日の基準価額は10,729円です。
「ひとくふう」はどんな工夫?
「ひとくふう」がどんなものかですが、目論見書には
原則として、S&P先進国REIT指数(覗く日本)の構成銘柄の中から、増収・増配銘柄を中心に銘柄を選定し、価格変動リスクを相対的に抑えることを目指したポートフォリオを構築します。
とあります。
また販売元の大和住銀投信投資顧問にはCM動画がありまして、その動画の中で、先進国リートインデックスと比較したシミュレーションをした結果、リスクは低くリターンは大きくなったと言っていました。
あくまでシミュレーションなので、リスクやリターンについては何とも言えませんが、増収増配銘柄を中心にするなんて、なかなか面白い投資信託じゃないですか?
確かに組入銘柄を見ても、S&P先進国リート指数を指標にしているインデックスファンドとは違うんですよね。
私も購入している「たわらノーロード先進国リート」と比較してみましょう。
まず驚くのが、「ひとくふう先進国リートファンド」の組入比率1位のリートがベルギーの工業不動産セクターの会社だということですね。
そして、海外インデックスリートでおなじみの「SIMON PROPERTY GROUP INC.」が入っていないどころか、被っているリートは2社だけなんですよ!
これはなんだか面白そうな投資信託に思えてきました!
運用費用高くないですか?
ただ、気になることもあるんです。
上の組入銘柄のデータは月次報告からの情報で、8月末現在のものになるんですが、3月末時点の組入上位銘柄とは結構違うんですよね。
下の図は3月末時点での組入上位10銘柄なんですが、8月末までに4つのリートが入れ替わっているのがわかります。
3月末時点では上位10銘柄になかったリートが8月末には1位になってもいますし、この投資信託は売買を頻繁に行っているようなんですね。
運用報告書を見ていて気になっていたんですが、この投資信託は運用費用が結構かかっていて不思議だったんです。
一応、疑問の1つは晴れました。
増収増益銘柄を中心に運用するため、売買を頻繁に行う結果、売買手数料が結構かかっていたんですね。
売買委託手数料がそれなりにかかっていますもんね。
一応下に費用明細を引用させてもらいます。
さて、費用明細を見てみると、もうひとつ気になることがありますね。
その他費用(というか保管費用)高すぎませんか?
半年も運用していないのに10,000口あたり65円も運用にかかっています。
単純に考えると、1年で1%以上の費用がかかってしまうことになりますね…
上の数字はあくまで2016年11月30日から2017年3月3日までにかかった費用ですからね。
まだ、運用開始したばかりの投資信託のためか、純資産も5,000万円程しかありません。
純資産が増えていけば、このあたりの費用も安くなっていくかもしれませんが、悩んでしまいますね。
それでもこの投資信託は面白いから候補にします
運用に結構な費用がかかるとはいえ、個人的には面白い投資信託だと思います。
もう少し様子をみてもいい気はしますが、候補の一つにしてみてもいいかなと思っています。
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